研究会について

会長挨拶

3代目会長の就任にあたって

 当研究会は2010年に任意団体として発足し、2012年からはより幅広く、柔軟な活動を目指して一般社団法人「日本市場創造研究会」に移行いたしました。

 新市場創造のために、商品開発の成功率向上を目指す数多くの組織・企業の実務家の方々が代表理事梅澤伸嘉の設立の呼びかけに応じて集結し、「成功率向上」を目的とした理論、手法、実態について研究し広く社会に還元することを目指して、学会を牽引する先生方にもご参加いただき、設立されたものです。

 5年間の地道な研究活動、研究発表、研究論文集「市場創造研究」の発刊、企業の工場、研究所の視察も含めた講演会等を実施してまいりました。

 商品開発は、消費者の未充足のニーズを明らかにし、これに応える解決策を具体的な商品の形でお客様に提供し、長期にわたり受容されることで、初めて成功商品として世の中に貢献し、企業に成功と成長をもたらすものです。
 市場創造研究会では、梅澤理論を元に数多くの商品開発を成功に導いてきた企業・担当者が中心になって会員となり、研究活動を行ってまいりました。

 しかしながら、未充足のニーズにお応えし、不便・不満の課題を解決することは、ひとり商品の開発だけに止まるものではありません。
 「主体的な市民として活動する生活者のかかえる未充足のニーズこそが、社会の課題・問題である」と広く考えれば、当研究会が対象とする「日本市場創造研究」の理論、手法は、商品開発だけに応用可能なものではなく、生活者のかかえる新たなニーズを掘り起こし、サービスやビジネスモデルも含めた今までにない新たな市場の創出という、これからの生活者、主体的市民の生活を豊かにする活動に繋がっていると考えることが出来るでしょう。

 梅澤代表理事が掲げるMIP=新市場創造型の商品(事業)は、革新的であればあるほど、具体的な商品のカタチやサービスとして提供されるまでは、既存市場、既存企業ひいては既存社会からの強い抵抗や反発が予想されます。そのため、多くの革新事業や企業は、当初はガレージ起業のような小さな組織・企業として出発することが多いのです。

 これらのイノベーション=革新の「核(コア)」となるコンセプトをどう生み出し、どう育てていくのかが、まさに当研究会の中心課題であると思います。それを生み出す「イノベーター=革新者」の集う現代の「梁山泊」でありたいとも願っています。

 ややもすれば、短期の利益至上志向に陥り、成熟市場での激烈なシェア競争で疲弊し閉塞感を抱く企業は枚挙に暇ありません。しかしながらこのことこそが、日本の活力を失わせ、世界第3位のGNPを誇っても国民の幸福感では世界の下位にあるという状況を生み出しているのではないでしょうか?
 日本発世界初の商品やサービス・新事業を創出するネットワークを構築し、奪い合う「競争」から、新事業を「共創」し豊かさを分かち合う「共存共栄」型社会を作り出す、その起爆剤に当研究会が発展することを願っています。

 壮大なビジョン=志にはその人の「哲学」があるように、新市場創造を志すイノベーター=革新者にもそれを支える考え方としての理論や手法が不可欠であると考えています。当「研究会」が、今は小なりといえども、大きな社会変革に繋がる新たな新市場を切り開き、より豊かな生活を生み出したいと志す孤独な革新者たちに広く開かれた「切磋琢磨する交流の場」として機能することを夢見て、3代目会長に就任いたしました。

会長 藤崎義久